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Stay Pixelated

MAKERS SPACE x Masato Yamaguchi
1.15(Sat.) - 1.29(Sat.) 2022
12:00-19:00 (Closed on Monday)

From @sh_gallery_tokyo

明けましておめでとうございます。
SH GALLERYでは2022年の初展覧会として、
立体キャンバスにピクセルを描き、ピクセル化をしていく現代アートをキャンバスや彫刻で表現をするMAKERS SPACEとインスタグラムやティックトックの自撮り(SELFY)イメージを描く山口真人のコラボエキシビジョン “stay pixelated”を開催致します。
二人のソロ作品や貴重なコラボ作品を展示する予定です。
皆様のご来場をお待ち申し上げております。⁡
@makers__space

 

𝑨𝒃𝒐𝒖𝒕 𝒕𝒉𝒊𝒔 𝒆𝒙𝒉𝒊𝒃𝒊𝒕𝒊𝒐𝒏 (Text : @yamagch )

MAKERS SPACE ( @makers__space ) に出会ったのは2021年の夏、”SELFY” の個展でのことだ。
本展示タイトルの “Stay Pixelated” は MAKERS SPACE 自身を示すキャッチフレーズで、MAKERS SPACEは “Stay Pixelated” を掲げカラフルなピクセルを通じて現代の世界がSNSを通じてピクセル化をしていく様子を、キャンバスや彫刻で表現をしている。”Pixelated” とは「デジタル動画などにおいて、不具合やビットレート不足により正方形状または長方形状の平板な小領域が画面上に発生している状態。」を指す。つまり “Stay Pixelated” は私たちに「ビットレートが足りない動画のような少しはバグっていよう」と言っている。デジタルデータが予測不能なブロックノイズを発生させるように、私たちは時折なにかが足りず、感情に揺れ、不合理な行動を起こすことがある。MAKERS SPACE はこうした不合理な私たちの感情をポジティブに肯定し、愉快なポップイメージに置き換え作品を描き上げているようにもみえた。
MAKERS SPACE と僕のコンセプトはSNS的なデジタルワールドとアナログが交差する曖昧な世界観を描くという意味で一致していた。コラボレーションの計画はとても自然に進み、MAKERS SPACE と僕のビジュアルは最後に残った二つのパズルを繋げるぐらい簡単にイメージをすることができた。スタジオでプロジェクターをカスタムキャンバスに映し、2人で簡単なシミュレーションをした時に、間違いなく「ヤバい」作品ができることを確信していた。
制作はまずは僕のほうでいつものようにステンシルとエアブラシでペインティングを制作し、その後ペインティングは MAKERS SPACE のスタジオにいき。MAKERS SPACE は職人的な技術で作品をカスタムし、ピクセルをひとつづつ丁寧に描き、4つのコラボ作品を完成させていった。
これらのコラボレーション作品はデジタルと現実世界のあやふやな繋がりを抽象と具象の両方の手法から表現している。いい意味で何が本当か嘘かわからない、不安定で加速度的な2020年代を象徴した、最高にポップな作品が生まれたと思う。
“Stay Pixelated” はエラーを楽しむ魔法の言葉なのかもしれない。いつも私たちの世界ではビットレートが不足して、誰かの手のひらのスマートフォンにブロックノイズを発生させている。ニック・ボストロムのシミュレーション仮説によれば私たちの世界は映画マトリックスのようなシミュレーテッド・リアリティの中に存在しているらしい。本当のところはよくわからないが、もしそれが本当だとしたら。私たちの世界はたまにビットレートが不足していて、カラフルなピクセルが世界に溢れているのかもしれない。

2021.1

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